ブログ　公民館の講座が面白い

案内：沖縄環境経済研究所　　上原さん、糸数さん
　　　那覇市環境保全課　　　　賀数さん
話者：仲間　徳正

　去った、八月二十九日(土)に那覇市繁多川公民館の成人講座「身近な自然に親しむ」で地域の方々二十名で大石公園を探検した。
　普段、何気なく利用する地域の公園であるが、あえて足元に目を向け、植物を中心に観察した。
においを嗅げば、屁のにおいのする植物ヘクソカズラ。
耳を澄ませばメジロの鳴き声。
目を凝らせば白い頭の鳥　シロガシラ。
そして那覇を見渡せる絶景。
大石公園に残る貴重な在来植物や海岸性の植生など受講生とともに楽しい発見をした。


「大石公園を含め中南部は、昔、浅い海だった」。
案内してくれた講師の方々からその話を聞いて驚いた。
大石公園に点在する琉球石灰岩は、その頃のサンゴ礁で形成されたと考えられるのであるが、信じられない。

きっと想像を超えた時間を経たのだろう。
海であったもう一つの証拠は、植生として海岸の植物たちが細々と生き続けているということだった。
｢ここが海だったはるか昔から、ひっそりと生きてきた」と物言わぬ植物の声が聞こえた気がした。


快適に過ごせるように整備の進んだ昨今、大石公園のような沖縄在来の植生が残る場所は、数少ないという。　　
散歩やグランドゴルフ等、地域の憩いの公園に受講生は、もうひとつ楽しみを見つけたようだった。